クロウキャニオンの仔ダンテスヴューが、日曜新潟の芝1800m戦でデビューを迎える。

これまでに産まれた12頭の仔すべてがJRAで勝鞍を挙げ、うち8頭が新馬勝ちを収めるという超優秀な母。その一方で、G1に手が届くような超大物を輩出するには至っておらず、POG戦線においてはスケール感よりも安定感が期待されることが多かった。わざわざドラフト上位で取りに行くほどではないが、確実にポイントを稼いでくれる安定株。一つ上の兄ヨーホーレイクなどはまさにそのニーズに応えるだけの走りを見せたように思う。

打順でいえば六番あたりを打たせたい、逆にこれがクリーンアップに入っているようでは困る..そんな位置付け。



ところがこのダンテスヴューは入厩前から妙に友道康夫調教師のトーンが高かったのが今も印象に残っている。

2番仔ボレアス以降ずっとディープインパクトを付けられていたのが、キングカメハメハに父が替わったのが影響したのかはわからないが、「軽い走りをする」というコメントが複数のメディアから伝わってきていた。

それを受けて早い段階からPOG上位指名候補にリストアップ。実際、2位指名で無事に獲得できたわけだが、もう少しタイミングが遅れていたら流出していたかもしれない。

そんな経緯もあって、ダンテスヴューには「クロウキャニオンの最高傑作」になってほしいのである。

幸い入厩後も順調かつ軽快な調整ぶりを見せてくれている。時計を出し始めた当初は馬なり調整が中心で時計も地味だったが、ジュンライトボルトやユーキャンスマイルなど格上とのスパーリングを経て徐々にタイムも短縮。最も手応えをつかめたのは先週の一週前追いで、初めて福永祐一が跨りCWで同期の新馬を大きく追走し先着。ラスト1Fも11.8秒をマークし、「軽い走り」の片鱗を見せてくれた。

手綱を取った鞍上からも「いいバネをしている」とお褒めの言葉をいただいたし、調整ぶりを見守った指揮官も「追ってからの反応もいいし、切れるタイプ」と改めてその瞬発力を評価。動かしてみてからトーンダウンしてしまうのもザラにある中で、一貫して評価が下がらないのは手応えを感じている何よりの証だろう。



最終追いは友道厩舎流の本馬場サラッと調整。ようやくJRA-VANで動画を確認したのだが、確かにフットワークは軽快そのもの。ずっと「ディープじゃないけどディープっぽい」と言われていたのも納得である。これなら瞬発力勝負でも十分に対応できそう。新潟外回りはそれを確かめるのにも格好のコース。

各大手メディアのPOGでも高い人気を誇るだけに注目を集めることは間違いないだろうが、まずはその期待にしっかり応えてくれると確信している。