ソダシとサトノレイナスが引っ張る2歳牝馬戦線だが、まだまだ未知の魅力を秘めた素質馬も来年のクラシックを狙っている。先週デビュー勝ちを収めたエリザベスタワーもその一頭。

■【メイクデビュー】(阪神5R)エリザベスタワーが直線末脚を伸ばしてデビュー勝ち
阪神5Rのメイクデビュー阪神(芝1600m)は2番人気エリザベスタワー(武豊騎手)が勝利した。勝ちタイムは1分36秒9(良)。1馬身1/4差の2着に14番人気ウインアキレウス、さらに1馬身半差の3着に6番人気テーオーロイヤルが入った。

エリザベスタワーは栗東・高野友和厩舎の2歳牝馬で、父Kingman、母Turfdonna(母の父Doyen)。

レース後のコメント
1着 エリザベスタワー(武豊騎手)
「スタートは少しゆっくりでしたが、良いリズムで走れました。直線追い出しての反応が良く、乗り味がすごく良い馬で楽しみです。距離は2000mまでは大丈夫だと思います」


手綱を取った武豊も素質を高く評価。それも納得の勝ちっぷりだった。発馬直後に少し位置を下げ、後方からの競馬になったが、楽な手応えのまま直線に向くと軽く仕掛けられただけでサクッと抜け出して完勝。上がり3F33.6秒は次位を0.5秒、上回った。
父Kingmanは欧州で8戦7勝、G1を4勝した名マイラー。日本で走った産駒はまだ少数だが、同じ土曜のひいらぎ賞を勝ったシュネルマイスターのような素質馬も出てきている。母ターフドンナはドイツのオークス馬で、現在は輸入され社台ファームで繁殖生活を送っている模様。ちなみに一つ下にはPostponedとの間に産まれた牝馬がおり、こちらも今から楽しみ。
近年はノーザンファームに圧倒されまくりの社台ファームは、海外の名血を積極的に導入することで現状打破を図る戦略が目立つ。ソウルスターリングはその一つの成功例だし、デゼル・オヌールの姉妹(オークス馬アヴニールセルタンの仔)もそう。グラヴィル(ラクレソニエールの妹)あたりも結果を残せれば、次世代を担う牝系が社台ファームにも根付きそうだが果たして..



エリザベスタワーは父の実績から考えればマイル戦がベストのようにも思うが、ユタカ氏のコメントにもあるように2000mくらいはこなせそう。まずは駆け足になるが桜花賞を目指してのローテということになるだろうか。初戦だけを見て手放しで絶賛するわけにもいかないが、少なくとも次を強く意識させるだけのインパクトはあった。