モーリス産駒のテンバガー、ダノンファンタジーの妹パタゴニアなど評判馬が揃った日曜阪神5R新馬戦は、安田隆行厩舎のジャスタウェイ産駒ダノンザキッドが3馬身差の圧勝でデビュー戦を飾った。父は初年度産駒からはヴェロックスやアウィルアウェイを輩出したものの、現3歳世代はフィリーズレビューを勝ったエーポスくらいしか名前が挙がらず少し苦戦気味。それだけに器の大きさを感じさせる勝利は朗報となるに違いない。

直線入り口で大きく内へ切れ込み、それに驚いたダンツテリオスが内ラチに衝突するなど他馬に迷惑をかけたのは反省材料。ただ、荒削りな気性もそれだけ未完成の証だと思えばかえってポジ材料と言えるかも。今季の新馬戦の中では一番のインパクトを受けたのは間違いなくこの馬。




少し複雑な思いである。実はダノンザキッドはリスト入りを果たしていたどころか、指名寸前のところまでいった「幻の指名馬」。どういうことかというと、確か9巡目のターンで「エピックラヴ」とコールしようとしたところ、すでに自分の牡馬枠5頭が埋まっており、うっかり6頭目の牡馬を指名してしまいそうになったという..慌てて牝馬に切り替えたものの、これだけインパクトのあるデビューを飾られると「繰り上げて牡馬枠に入れておけばよかった」と後悔の気持ちでいっぱい。それを払拭するには6位で指名したグランメテオールや8位で指名したミッキーセサミに頑張ってもらうしかない..w

そんな個人的な因縁も感じつつ、秋はダノンプレミアム同様サウジアラビアロイヤルCを狙うルートになるのだろうか。皮肉にも東京デビューのノーザンファーム組が負けまくったせいで秋の東京の特別戦がまだ「◎余裕あり」状態。選び放題である。



2着のワンダフルタウンは唯一、後方から差を詰めてきた。近親にも活躍馬はビッシュがいる程度の牝系でルーラーシップ産駒とあってはなかなか事前に素質を見抜くのは難しいが、こちらも走ってきそうだ。次は7月25日の新潟芝1800mを使うという情報も。上がりが1秒くらい速くなると思うが、そこに戸惑わなければ。

単勝1番人気に支持されたテンバガーは3着に終わり、またしてもモーリス産駒の初勝利はお預けに。まさか最初の1ヶ月で1勝も挙げられないだなんて誰が想像したことか。クリーンエコロジー産駒ですら新馬勝ちを収めたというのに..
どちらかといえば長めの距離で結果を出している牝系だけに、じっくり成長を促した方が良さそう。

パタゴニアは軽い追い切りが嫌われたかさほど人気もせず、結果も5着とインパクトを残せず。わざわざ牡馬相手の1800mを使うほどの素材だったのかどうか。牝馬限定のマイル戦とかならすんなり勝ち上がれそうだが。この馬がどれくらい出世するかで池添学厩舎の評価を見極めたいと思っている。